「知っている」と「分かっている」は違う――一人ひとりの理解を見る個別指導
私たちは、教科書に出てくる言葉や公式、用語などを覚えると、「分かった」と思いがちです。
しかし、言葉や公式を覚えていることと、その意味を理解していることは同じではありません。
さらに、意味を理解していたとしても、それを実際の問題の中で適切に使えるとは限りません。
例えば数学で公式を覚えていても、
「この公式は何を表しているのか」
「なぜこの公式が成り立つのか」
「どのような問題で使うのか」
が分かっていなければ、公式は単なる文字の並びになってしまいます。
社会の用語でも同じです。
「三権分立」という言葉を覚えているだけでは十分ではありません。
それが何を意味するのか、なぜそのような仕組みが必要なのか、
実際の政治の中でどのように働いているのかまで理解して、初めてその言葉が生きた知識になります。
つまり学習では、
「言葉や事柄を覚える」こと
↓
「その意味や仕組みを理解する」こと
↓
「具体的な状況と結びつけ、必要な場面で使えるようになる」こと
が重要なのです。
では、生徒が現在どの段階にいるのかを、教師はどう判断すればよいのでしょうか。
ここで大切になるのが、生徒一人ひとりの理解を把握することです。
例えば、数学の問題を間違えた生徒がいたとします。
その生徒は、
・公式そのものを知らないのか
・公式は覚えているが、その意味を理解していないのか
・意味は理解しているが、どの問題で使うかを判断できないのか
・使う公式は分かっているが、計算を途中で間違えたのか
によって、必要な指導はまったく違います。
また、問題に正解したからといって、必ずしも十分に理解しているとは限りません。
偶然正解したのか、理由を説明できるのか、少し条件を変えた問題でも使えるのか。
そこまで確認して初めて、「この生徒は何を知っていて、何を理解し、どこまで使えるのか」が分かります。
当塾が個別指導にこだわっているのは、ここに理由があります。
生徒によって、理解しているところと理解していないところは違います。
同じ問題を間違えていても、その原因は同じとは限りません。
だから、一律に同じ説明をするのではなく、その生徒が今どこまで理解しているのかを確かめ、
その地点から必要な指導を行うことが重要なのです。
学力を伸ばすために必要なのは、ただ知識を増やすことではありません。
覚えた言葉や事柄を、その意味や仕組みと結びつけ、
さらに具体的な問題や状況の中で使えるようにしていくこと。
そのためには、まず教師が、「この生徒は何を知っているのか」だけでなく、
「何をどこまで理解し、どこまで使えるのか」を知っていなければなりません。
だからこそ、当塾では一人ひとりの生徒を丁寧に見ながら個別指導を行っています。
