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等号「=」を正しく使えていますか?

小学算数でありがちな書き方に次の様なものがあります。

(7+12÷4)÷2 = 7+3 = 10÷2= 5

途中で等号が成り立っていません。

中学数学でありがちな書き方に次の様なものがあります。

4x = 6
=2x = 3
=x = 3/2

2行目と3行目の先頭に現れる等号「=」が謎です。
上の式と下の式が等しいとすると、6=3=3/2となってしまいます。

どちらの例もほぼ例外なくこのように書く子は、算数、数学が苦手です。
当教室ではそういう生徒にはなぜダメなのか説明して書き方を直してもらいます。

こういう子がそのまま高校に進むと、ベクトルに入った時にベクトルとスカラー(大きさのみを表し方向を持たない量)
の区別がつかなくなることになるのは目に見えています。

等号「=」は左と右、もしくは上と下が数学的に等しいということを表す大切な記号です。

こういう生徒に「等号『=』って何を表す記号か知ってる?」と聞くと、
「は?なんでそんな当たり前のこと聞くの?」という顔をします。
確かに当たり前のことなのですが、その当たり前のことを正しく理解して使っていないということです。

この話は算数、数学に限りません。
例えば英語については、三単現の「s」と名詞の複数形につく「s」の区別がついていない中学生、
地理で登場する「時差」については、まず地球が回る向きから分かっていない中学生もいます。
いずれも分かるところまで遡って説明することになります。

小学校、中学校で学ぶことは全ての教科の基礎基本です。
基本的なことで分からないことがあると、その影響は後になるほど大きくなります。
できるだけ取りこぼしの無いよう学習を進めていきましょう。

セルモ つくば本部教室
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