ケアレスミスを減らすために必要な意識
以前のブログでケアレスミスを無くすにはできるだけ早く解き終えて見直しの時間を稼ぐことという話をしました。
しかし、終わった段階でミスが多いと直し切れませんので、最初に解き終えた時のケアレスミスは少ないに越したことはありません。
小中学生は宿題の丸付けをしてから私に渡してもらうことになっています。
私は渡してもらった宿題を見て、その生徒が何をどのように間違っているのか、
英語のスペルミスや漢字の間違いは無いか細かいことも確認するようにしています。
入塾して間もない生徒と例えば算数や数学でこんなやり取りをすることがあります。
私「この問題は何が間違っていたの?」
生徒「計算間違いです」 (または「ケアレスミスです」)
私「じゃあ、計算のどこが間違ってたの?」 (または「どこが間違っていたの?」)
生徒「えっと…どこだろう??」
こういう生徒は算数や数学が得意ということはまずなく、中学生だとワークの丸付けは〇×をするだけで、
間違っていた問題について何がどのように間違っていたか確認をすることはしていないと思います。
人にはそれぞれ間違いの癖のようなものがあります。
それを一括りにして「ケアレスミス」と呼んで執着せず、何度も同じ間違いを繰り返す子が少なくありません。
「ケアレスミス」の一つ一つに向き合い、
その一つ一つについて二度と同じ間違いをしない工夫や意識を持たない限りなかなか改善することはありません。
一方で「ケアレスミス」に向き合う意識が高い子は私が言わなくても間違った漢字をノートの隅に幾つも書いたり、
何をどのように間違ったか言語化してノートに書いたりします。
この意識の差が積み重なると大きな学力差となって現れます。
意識の薄い生徒には、その意識を持つように声掛けしています。