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令和4年度県立高校入試報告書について

入試直後のブログで、今年度の県立高校入試の出題形式に対して私見を述べました。
先月県教育委員会から、「実施状況報告書」が出されました。誰でもホームページから見ることができます。
この報告書には各教科の点数分布が記載されています。

予想通りでしたが、歪んだ入学試験だったことが伺えます。
各教科の平均点は国語78.1社会61.5数学46.6理科49.9英語50.3です。
国語は平均点が他の教科より圧倒的に高い上、さらに問題なのは点数分布です。
最も多かったのは91-95点の14.73%、次いで96-100点の14.66%、
90点以下は徐々に少なくなり、85-100点に全体の約40%が集まっています。
要するに国語は他教科と比べて易しくて差がつかないということを意味しています。
これは予想ですが、進学校の受験生だとさらに国語で差がつかなくなっていると思います。

言うまでも無く国語は主要教科の一つであり、他教科の学習への影響も大きい教科です。
このような国語を軽視した入試は県立高校入試の体をなしていないと言わざるを得ません。

作問の際に、平均点の設定に失敗しています。
難易度の調整を何もしていないのではないかと思えるほどです。

県立高校入試は子供たちの人生に影響を与えます。
入学試験は、しっかり勉強をしてきた子が合格するものであるべきであり、
合格でも不合格でも納得感のあるものでなければなりません。
そのような自覚を持って、教育委員会は入学試験を実施して頂きたいものです。

セルモ つくば本部教室
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