「やる気スイッチ」という言葉が一時期流行っていたことがあります。
私は「やる気スイッチ」は他人ではなく自分で押す方が、成功体験として残り、
その後の人生にも役に立つと思います。

これまで生徒に対してポジティブな声かけをして、
「あの言葉で諦めずに頑張れました」と言われたことは何度もあります。
でも出来れば自らの意識改革によって変化を起こして欲しいと思っています。

先日中3生の体験授業がありました。
中学でサッカーをやっていて、勉強は少し苦戦しています。
最近サッカーが面白くなってきて、サッカーの強い進学校を目指しているということなのですが、
勉強の「やる気スイッチ」がなかなか入らないと。

勉強の「やる気スイッチ」は最初は少し辛いかもしれないけれど、まずは頑張って頑張って、
勉強（例えば数学だけでも）がある程度できるようになることだと思います。
その結果勉強が面白くなってきて、それをきっかけに勉強が苦で無くなり、成績も上がり、
さらにやる気が増していくという、そのプロセスの最初の山を越えることが
「やる気スイッチ」ではないでしょうか。

今回の場合は本人が「最近サッカーが面白くなってきた」と言っているので、
既に「やる気スイッチ」を押すことは経験しているはずです。
まずは練習をしっかり積んで、その結果自分のイメージ通りのサッカーができるようになり、
サッカーが面白くなり、結果も出てくる、だからもっともっと面白くなる。
部活を頑張っていた人が部活を辞めてから急激に成績を上げてくる理由の一つは
この成功体験があるからかもしれません。

達成したい目標、なりたい自分があるなら、まずは覚悟を決めて最初の山を目指して頑張ってください。
その山に到達するまでは私が一緒に伴走します。
山に登れば今まで見えなかった新たな景色が見えるはずです。
そこから先はもう一人でも進んでいけると思います。