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県立高校新設や学級数を増やすことは必要なのか?

牛久栄進高校の募集が来年度から1学級増えることになりました。
私自身はこういった学級増や高校新設が今後進むことに疑問を感じています。

土浦一高付属中学新設に伴い、土浦一高の学級数が2021年以降削減されています。
その一方でつくば市の卒業生の数は増加しています。

2020年 土浦一高8学級 つくば市立中卒業生1928人
2021年 土浦一高7学級 つくば市立中卒業生2065人
2022年 土浦一高6学級 つくば市立中卒業生2183人
2023年 土浦一高6学級 つくば市立中卒業生2175人

恐らくこの状況から学級増や高校新設が望まれているのだと思います。
しかしながら、つくば市周辺のトップ4校(土浦一高、竹園、土浦二高、牛久栄進)の志願倍率は以下の通りです。

2020年 土浦一高1.30 竹園1.24 土浦二高1.36 牛久栄進1.32
2021年 土浦一高1.19 竹園1.17 土浦二高1.22 牛久栄進1.29
2022年 土浦一高1.19 竹園1.42 土浦二高1.25 牛久栄進1.28
2023年 土浦一高1.18 竹園1.23 土浦二高1.15 牛久栄進1.42

土浦一高の学級数減と中学卒業者数の増加に伴って倍率が上がっているようには思えません。
しかも土浦一高自体が学級数を減らして以降低倍率が続いています。
土浦一高の学級数が減り倍率が上がることを予想して出願が減っているという考え方もあると思いますが、
他4校の倍率がそれを反映して上がっているようには見えません。
そもそも土浦一高の一次募集倍率が高くなり、それを見た受験生が安全策で回避するなら分かりますが、
土浦一高は一次募集倍率から低いままです。

つくば市の中学卒業生が増え土浦一高の募集学級数が減っているのに倍率がこのように変わっていない、
もしくは落ちている理由は何でしょうか。

私は以下のように推察しています。
・近隣市の中学卒業者数が減っている。
・私立高校の良さが見直され、私立高校に流れている。
・生徒の増加が激しいTX沿線の生徒の一部が千葉、東京の高校に流れている。

現在の当該地域の県立高校の倍率は決して高いとは言えません。
土浦一高などはもっと高くなって欲しいと思っているのではないでしょうか。
ある程度の競争が無いと多くの中学生は勉強を頑張る意欲を無くすと思います。
もちろん一部の生徒は不合格で気落ちすると思いますが、
長い人生を考えれば高校不合格は失敗とも言えないくらいの小さな躓きです。
家族や周りの人たちが、「よく頑張ったね。また次に向けて頑張ろう。」と励ましてやればいいのだと思います。

ただ一つ私が思うのは、時代と共に人口分布が変わったことにより、
土浦など人口が減少している地域に高校が集まっていてつくば市の生徒には通学に不便だということです。
学級数や高校を増やすのでなく移設であれば理解できます。

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