英語長文読解でわからない単語が出てきた時の対処法(高校生向け)
英語の試験で長文読解中に分からない単語が次から次へ出てきて、
文章の意味が分からなくなり、筆者が何を言いたいのか全く分からなくなることはありませんか?
「英語長文が読めない」=「語彙力が無い」と思って、「でる単」「シス単」などにすがろうとしていませんか?
実は私自身はそういう類の教材を使ったことがありませんでした。
逆に私に英語長文の読み方を教えてくれた先生からは、
「ああいう教材(「でる単」など)はやるな」と釘を刺されていました。
しかし東京大学受験時に英語は得点源でした。
所詮そういう単語暗記用教材をやったとしても、大学入試レベルでは必ず未知の単語が幾つも出てきます。
ですから、むやみに語彙を増やすよりも未知の単語の意味を推測する方法を知っている方が大切だと思います。
推測する方法は多くありますが、そのうち今回は2つを紹介したいと思います。
大前提として、五文型をはじめとする英文法はきちんと理解しておく必要があります。これは絶対です。
1.論説文の構成を理解する。
論説文の構成は主張→根拠、抽象→具体となっているはずです。
その話の結びつきによって、分からない単語が類推できることがあります。
また、重要な単語ほど文章の中で頻出されるのですが、
筆者は同じ単語を繰り返し使うのを避けて言い換えしてくるので、
「これは言い換えされているから同じ意味だろう」と類推できるのです。
2.単語の接頭語、語幹、語尾に注意する。
接頭語と語幹の組み合わせは例えば”prepay”。
”pre”は「前の」、”pay”は「支払う」なので、”prepay”は「前払いする」です。
”postscript”なら”post”が「後の」、”script”は「文字」なので、”postscript”は「追伸」です。
接頭語は他にも色々あります。
語幹と語尾の組み合わせは、動詞+mentで名詞化(例えばagreement)、
名詞+icalで形容詞化(例えばeconomical)など、
品詞に影響を与えることが多いので、文型の把握にも役立ちます。
英語長文で分からない単語が出てきても焦る必要はありません。英文の理解度は語彙量だけで決まりません。
「英文の読み方」を知っていればかなり高いレベルの長文まで読めるようになると思います。
大学入学後に専門分野に入って新しい語彙の世界に入っても、
「英文の読み方」を知っていることはとても役に立つと思います。