数学は将来何の役に立つのか?
今中学2年生の数学は「図形の証明」が進んでいます。
三角形の合同証明などです。
最初はどう書いていいのか戸惑う生徒が多いですが、少しずつ慣れていくしかありません。
この「図形の証明」が苦手な生徒にとっては苦痛でしょうし、
「こんなのやったって大人になって使わないよ」と思う人もいるでしょう。
確かにほとんどの人にとって大人になってから図形の証明が必要になることは無いでしょう。
しかし数学の他の分野と同様、多くの人にとって役に立つはずです。
私たちは数学と同じ様な考え方で、論理的な会話や説明、プレゼンを行います。
相手と共有できる前提や仮定を基礎として、論理的に話を積み上げ、
確実な部分はこういう理由で確実であると相手が納得できるように話をするのです。
そういった話の組み立て方が出来ないと、荒唐無稽な話として受け止められ信用を失うかもしれませんし、
仕事であればせっかくのビジネスチャンスを失いかねません。
逆に相手の立場を前提として、話されていることを論理的に理解し、
より良い関係に繋げることも仕事や普段の生活の中で大切なことです。
数学的な考え方を通じて、そういった論理的思考を身につけているのだと思います。
最近は「国際化」が叫ばれています。
しかし相手が外国人ともなれば文化が異なり共有している前提が少ないことが多いでしょうし、
より緻密に理論を組み立てなければならないことが多いはずです。
英語はもちろんですが、数学的な考え方もより必要になると私は思います。
将来の自分のためにも、根気強く数学と向き合いましょう。