勉強の価値とは
年度の初めにあたり、勉強に対する姿勢についてこうあって欲しいという考えがあるので述べておきます。
勉強とは単なる知識の詰め込みではありません。むしろ知識は最小限で構わないと考えています。
最小限の知識をたよりに問題演習を行い、教科や分野の原理原則を少しずつ捉えていくのです。
原理原則を捉えるとは物事を「抽象的」に捉えて汎用性のある(多少の例外を含む)ルールを身に付けていくことです。
このルールが断片的な知識を整然と結び付けてくれます。
当教室でも折に触れて、できるだけ汎用性の高い説明を心がけています。
これによって、数学なら一見どの分野か分からないような見たこともない問題、英語なら見たことも無い単語、難解な文章に遭遇しても対応できるのです。
この意識を持って多くの教科を学ぶことにより、 高度な「抽象化」能力を身に付けることができます。
これこそが受験後も仕事や生活の中で役に立つ能力になると思います。
「とにかく頑張って覚えよう」などと勉強に対する意識が間違っていると、なかなか成果が出ませんし、 勉強自体が辛くなってくると思います。「原理原則を捉える」という意識で勉強をすると、「あっ、要するにそういうことか。」という瞬間が訪れます。その度に解ける問題が一気に増えます。
それこそが勉強をする価値であり喜びであると私は思います。