読む力を支える論理的思考力の育て方
読解力を何とかしたいと思っている中高生は多いと思います。
読解力を上げるにはどうすれば良いか、すぐにでも実践できる3つの方法について述べたいと思います。
まず、読む力も書く力も、その根底にある「論理的思考力」によって支えられています。
この「論理的思考力」を養うことが重要です。
自分の感情を分析する
何かを見たり聞いたりしたとき、「おもしろい」「すごい」「やばい」といった感想だけで終わらせていないでしょうか。
大切なのは、どの点が、どのようにおもしろかったのかを考え、
単なる感情表現から一歩踏み込んだ分析的な表現に言い換えることです。
この言い換えの習慣こそが、読解力を伸ばすために欠かせません。
教育心理学では、こうした力を「メタ認知」と呼びます。
これは、自分の思考を言語化し、客観的に意識する力のことです。
自分の考えや気持ちを文字にして表現することで、メタ認知は高められます。
当教室では、開校以来「作文教室」を継続して行っています。
作文を書くこと自体が、このメタ認知の向上に大いに役立つと考えているからです。
学んだことや読んだことを要約する
文章を読む機会は多いと思いますが、それを自分の言葉で要約することが重要です。
要約は意外と難しい作業で、筆者の主張や因果関係、論理展開を正確に捉えたうえで、
不要な情報を削ぎ落とさなければなりません。
当教室では、読解力を高めたい中高生に対して、要約の課題を出すことがあります。
他人に簡潔に説明してみる
自分が読んだ内容や学んだことを、誰かに自分の言葉で説明してみましょう。
これは理解を深めるだけでなく、話の流れを論理的に組み立てる思考力が養われます。
以上のようなことを意識して実践していけば、読解力は確実に向上していくはずです。
