2024年学力テスト成績低下の要因
年度をまたいだ比較が可能な小中学生の学力調査によると、
2024年度の結果は国語、算数・数学、英語のすべての教科で3年前の前回の結果を下回ったことが、
文部科学省が公表した調査結果で明らかになりました。
この調査はおよそ3年ごとに実施され、小学6年生と中学3年生(約20万人)が対象となります。
一部の問題は前回と同じものだったため、年度ごとの比較が可能です。
両学年ともに全教科で大きく成績が低下しており、話題になっています。
原因としては、
・家庭学習時間の減少
・メディア利用時間の増加
・コロナ禍の影響
・学習習慣の希薄化
・デジタル教材への過度な依存
などが挙げられています。
私はこれらのほかに、次の二つの要因もあると考えています。
まず一つは、教員の質の低下です。
教員の労働環境が悪化し、それによって採用倍率が低下し、
優秀な先生を採用しにくくなっていることが原因の一つです。
教員の働き方を見直し、労働環境を抜本的に改善する必要があります。
もう一つは、2020年度に小学校5年生から英語が教科化されたことです。
2024年度の中学3年生は、その年度に小学校5年生だった生徒たちです。
英語が教科化されたことにより、他の教科の時間が削減されているのです。
特に問題だと感じるのは、国語の時間が減少している点です。
国語は思考力の基盤であり、特に小学校の段階では国語の授業時間を多く確保すべきだと思います。
今回の英語成績も顕著に下がっているのは、皮肉なことです。
結局、小学校英語の導入がうまくいっていないと感じます。
小学校における教科構成全体の見直しが必要だと考えます。