答えを出すことだけが勉強ではない
もうすぐ夏休みに入り、受験生にとっては自分のペースで最も多くの勉強ができる最後の貴重な時期に入ります。
この期間にどれだけ学習を積み重ねられるかによって、
受験校決定にも関わる秋の実力テストや模試の結果は大きく変わってきます。
これは夏休みに限った話ではありませんが、勉強に取り組む際にぜひ意識してほしいのが、
「答えを出すことだけが勉強ではない」ということです。
つい正解かどうかばかりに目が向きがちですが、本当に大切なのは、その答えに至るまでの考え方です。
数学であれば、ただ解法を覚えるのではなく、問題文からどのような観点でアプローチするのか、
数式や条件の意味を考えることが必要です。
英語であれば、文法の理解や構文の把握を意識しながら読み進めることが求められます。
そして最も重要なのは、その答えに至る理由を他人に説明できるほど深く理解することです。
このような勉強の積み重ねが、論理的思考力を育てていきます。
この力があれば、入試本番で見たことのない問題にも対応できるようになります。
特に大学入試では、「初めて見る問題にどう対応できるか」が合否を左右する大きな要素です。
つまり、問題演習では解いた「量」(問題数)だけでなく、取り組み方の「質」が非常に重要なのです。