英和辞典による五文型の表記の違い
当教室では中高生に適した英和辞典として「ジーニアス英和辞典」と「スーパーアンカー英和辞典」を常備しています。
高校生になると、最初に「五文型」について学びますが、中高一貫校ではそれより早い段階で扱われることもあります。
この五文型が、辞書によってどのように表現されているかには違いが見られます。
たとえば、動詞 “make” の項目を見てみましょう。
ジーニアス英和辞典では、次のように記載されています:
1.a) [SVO] 作る
b) [SVO1O2 / SVO2 for O1] O1にO2を作ってやる
…
9.[SVOC] OをCにする
一方、スーパーアンカー英和辞典では以下のようになっています:
1.…を作る
(make A B / make B for A) AにBを作ってやる
…
6.(make A C) AをCにする
スーパーアンカーでは、目的語を「A」「B」などのアルファベットで表記しているのが特徴です。
学校では一般的に「SVOC」という表記で文型を学ぶことが多いため、
ジーニアスの表記の方が授業内容と対応しやすく、学習者にとっては理解しやすいかもしれません。
スーパーアンカーの表記も、慣れてしまえば問題ありませんが、初学者にとってはやや戸惑うこともあるでしょう。
なお、スーパーアンカーは学習者向けのコラムが充実しており、学びの多い辞書です。
ただし、上記のような点には注意が必要です。