今が大切なのは受験生だけではない
約2年前にも同じようなことを書きましたが、改めて書きたいと思います。
今月は中学受験、高校受験、大学受験の全てがあり、
受験生とその保護者の方々は落ち着かない日々を送っていることと思います。
当教室も可能な限りサポートしております。
しかし、今の時期が大切なのは必ずしも受験生だけではありません。
私は将棋を観るのが好きで、特に藤井名人のタイトル戦はほぼ欠かさず見ています。
タイトル戦は持ち時間が長いのですが、中盤で1手に1,2時間費やすことも珍しくなく、
素人からすると「大事な終盤に時間を取っておいた方がいいんじゃないか」と思うことがあります。
しかし解説の方がこう言っていました。
「中盤は選択肢が多い上、中盤で差をつけられると後から取り返しがつかなくなるから時間を使うんです」
と。
このことは勉強にも通じる部分があると思います。
入試前の少なくとも数か月間、受験生は基本的にほぼ「勉強」しか選択肢がありませんが、
その時期までは部活や友達付き合い、SNSやゲーム、趣味など、日々の過ごし方は生徒毎にそれぞれです。
将棋で言うところの「選択肢が多い」状態です。
そういった「手が広い」状態の受験生以外の生徒に対しても日々の過ごし方、
勉強の取り組み方をある程度導いていかないと、
将棋で言う「終盤」に志望校に届かなくなることになります。
指導の内容としては例えば次の様なことです。
・学校のワークの進め方
・途中式を書くこと、およびその書き方
・辞書の使い方
・模試の活用
・字を丁寧に書くこと
・目標(志望校)の設定
・生活習慣(勉強と部活その他との両立)
・スマホなどIT機器との付き合い方 etc…
授業で気が付いたことは本人に伝え、ご家庭の協力が無ければ解決できないことは
定期的な面談等で解決に向けて相談することもあります。
つい先日も保護者の方の協力もあり、ゲームに憑りつかれた中2生からゲームを封印することができました。
大事な終盤に向けてできるだけ早い段階で軌道修正すべきことは手を打つようにしています。