最高の勉強法
最近出版された本「最高の勉強法(安川康介著)」を通読しました。
安川氏は慶應大学医学部出身で現在アメリカ内科医として活躍されている方です。
科学的根拠を提示しつつ、筆者自身の体験ややり方も紹介しています。
結果的に私にとって目新しいことは無かったのですが、
私自身が大学受験の時にも実践していたことと合致しているところがあったので2つ挙げておきます。
1.分散学習
一夜漬けのように、あるまとまった学習範囲を間隔を空けずに一度に続けて勉強することを「集中学習」といいますが、
これに対して時間を空けて勉強することを「分散学習」といい、
分散学習の方が長期的な記憶の定着がいいことが実験的に確認されています。
2.プロテジェ効果
誰かに教える、または教えようとすることで、その学習内容の理解が深まることをプロテジェ効果といいます。
実際に誰かに教えなくても、あとで誰かに教えることを前提に勉強すると学習効果が高まるという実験結果があります。
よく成績の良い生徒が他の生徒に教える光景を見ることがあるかもしれませんが、
実はより効果の高い学習をしているのは「教えている側」なのです。
勉強法とは別に、興味深い統計がありました。
人は何に後悔するのかに関するアメリカでの調査結果です。
1位 教育・勉強(32%)
2位 キャリア(22%)
3位 恋愛(15%)
4位 育児(10%)
なぜ勉強に関して後悔するのかという問いに対する考察としては、
人は機会がなくてできなかったことよりも、
機会が与えられていて「自分でやろうと思えばできたのに、やらなかったこと」に後悔するのだと言います。
「勉強しないと後悔することもある」ということです。
最後にもう一つ
スマートフォンは使っていなくても、机の上やポケット、鞄にあるだけで意識してしまい、
認知機能に影響を与えるそうです。
以上、みなさんの今後の勉強の参考になれば嬉しいです。