「参考書・問題集を完璧にする」という勉強とは?
主に大学受験を目指す高校生の勉強方法として「参考書・問題集を完璧にする」勉強法というのがあります。
しかし、言うは易く行うは難しだと感じています。
多くの生徒はある問題集を始めてもレベルが合っていなかったり、
本人の根気が続かなかったり、他の問題集が良く思えて投げ出したりします。
問題集のレベルの見極めとともに、コンスタントに続けていく計画性と実行力が必要になります。
このことができたとして、さらに現実的に難しいと思うのは「完璧」という部分です。
「完璧」にすること(100%理解して解けるようになっている状態)が難しいと言いたいわけではありません。
本当の意味で「完璧」にするのは時間がかかりすぎるのです。
特に大学受験には多くの科目があり、一つの教科や分野に時間をかけ過ぎることはできません。
ざっくりですが、80%程度理解して解けるようになっていれば次のステップに進んだ方が効率的だと思います。
次のステップを進めているうちに、前にやっていた参考書や問題集で理解しきれなかったことも分かってくるものです。
しかし最低限「理解していなければならないこと」があります。
中には、何度もやっているうちに答えや解き方を覚えてしまって意味は分からないけれど出来る問題もあるでしょう。
しかしそれでは本当の意味で出来ていることになりません。
誰かに説明してみるなど、正しく理解しているかの確認が必要になります。
限られた時間の中で、理解度と効率のバランスが取れた勉強の仕方が大切だと思います。