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高校英語では中学英語以上に国語が重要

前回のブログで「英語の力を伸ばすためには国語の基盤が必要」という話をしましたが、
英語の勉強が進むにつれてさらに国語力がより必要になると思っています。
当教室では中学生も高校生も指導していますが、
高校受験と比べると大学受験の方がずっと国語力が要求されると感じています。

まず長文読解について述べていきます。

県立入試レベルの長文は、もしそれが日本語で書かれていたら平易な内容になっています。
恐らく小6国語くらいのレベルだと思います。

一方で大学入試レベルの長文は日本語で書かれていても難解です。
“What if we could shed all our political prejudices and take a more scientific approach,
setting up an experimental world where we could test our thinking about what drives inequality?”(東京外語大)
『もしすべての政治的偏見を捨て去り、より科学的な手法を取って、
何が不均衡を引き起こすのかについて自分たちの考えを試す実験社会をつくりあげることができたらどうなるだろう。』
この日本語の意味がよく分からなければ英語の意味が理解できるはずがありません。
しかも設問には問題文を抽象的に言い換えた選択肢があります。
抽象的な言い換えであると判断できる国語力も必要です。

次に英作文です。

県立高校入試の英作文は基本的な文法に基づいて日本語を英語に置き換えれば完成です。

一方、大学入試で出題される英作文はこのような感じです。
『テレビと比べて、本はつつましやかですが、それだけに子供にとってはわがままな対し方が可能です。』(京都大)
ここで言う「つつましやか」とは何のことなのか。「わがままな対し方」とはどんな対し方なのか。
与えられた日本語を自分の頭の中で咀嚼し、文意を変えず自然な英語に変換できる日本語に置き換える力が必要です。

いわゆる難関大を目指す高校生は、文系はもちろん理系であっても現代文にしっかり取り組む必要があると思います。

セルモ つくば本部教室
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