茨城県教員採用試験改革?
茨城県教育委員会は公立学校の教員選考試験の「教職専門」を2026年度採用から廃止することを発表しました。
茨城県の教員選考1次試験では、「教職専門」と「専門教科」の2つを受験する必要があります。
「教職専門」は教育に関する総合的な知識を問うもので、
廃止によって負担を軽減し志願者確保の狙いのようで全国初の試みだそうです。
私ははっきり言って愚策だと思います。
県の教育委員会は問題の本質を分かっているのでしょうか。
教員の働き方がブラック化していることで教員が疲弊し病んでしまったり辞めてしまったりすることで教員が不足し、
それを充当する教員の募集も倍率が低く、教員の質の低下が優秀な教員の足を引っ張っているという構図です。
ブラック化していることが周知のことになっており、教員採用試験の倍率も低下の一途です。
今回の措置でこれまで以上に教員の質が低下し、現場の悪化はさらに加速することになると思います。
三年前の県立高校入試の記述式の大幅削減といい、
現場や生徒のことは二の次にして小手先で問題解決をしようとする姿勢に茨城県の教育の将来を案じます。
県の教育委員会には問題の根本解決になる施策を期待します。